DVレピータモニター機能は,2022年ハムフェアで発表されたIC-705の追加機能です。
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現在,D-STAR(DVモード)では,こちらからの電波が直接届かないD-STARレピータ局を使用する,いわゆるゲート越え運用の際,先方リピータの交信を常時モニターすることができません。
PTTボタンを軽く押す,いわゆるカーチャンクをして,先方レピータが使用中がどうか確認することができるだけです。
使用中かどうかというのは,まさにそのタイミングでレピータとして働いているかどうかということを意味するようで,その結果,例えば,そのレピータを使っていわゆる山かけで2局が交信している場面であっても,スタンバイで短い時間レピータの使用がないときであれば,このタイミングを先方レピータは使用中ではないと判断し,ゲート越えCQを中継してしまうようです。

先方レピータの使用状況がワッチできないというのは,こういう形で結果的に他局の交信に割り込んで迷惑をかけるおそれがあり,運用時に大きな不安を感じるところです。

これを解決する方法としては,Raspberry Pi(ラズパイ)を使った「dmonitor」を用いる方法があるようですが,ラズパイを使ったことのない私の場合,未だに導入できていません。

今回のDVレピータモニター機能は,この問題を解決し,ラズパイなしに,先方レピータの使用状況がモニターできるというものだそうです。
IC-705のファームウェアアップデートで,特別な装置なく使えるようになるそうです。
もちろん,IC-705とインターネットの接続は必要です。

これは便利そうな機能の追加です。
ラズパイなしで,IC-705だけでこの機能が実現できるというのはとてもありがたいところですので,公開されたら是非使ってみたいところです。

この新ファームウェアはアイコムのHPに未だ掲載されていないようです。
アイコムが公表した資料では,公開時期について「近日中」とあります。
ハムフェアから1か月経ちますので,文字通り近日中に公開されることを期待したいと思います。

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