本日(平成25年8月31日(土)),東京都大田区の多摩川河川敷に移動運用に行ってきました。
目的は,釣り竿LWアンテナのテストです。
無線機は,Elecraft KX3 で,電源は,内蔵のエネループ,出力5WのQRP運用です。
釣り竿は,2013年のハムフェアで調達した W-GR-540H Mini (5.4m) です。
アンテナエレメントには,百円ショップで購入したアルミ針金約1.0mmを使い,釣り竿に,仮止め用のテープで固定しました。
ラジアルには,自宅にあったスピーカー・コードを二つに裂いたもので,約7m×2本,約5m×4本を,中心角90度の扇形に広げました。
中心角約90度なのは,アンテナ設置場所の地形の問題です。
アンテナチューナーは,KX3に内蔵のものと,Elecraft T1, ハムフェアで調達した A1 CLUB QRP アンテナチューナー(ハムフェア2011バージョン)の3つを持参しました。
W-GR-540H Mini
天気がよかった。
T1の状態
接続部分は,圧着端子を付けるなどして改善
Elecraft T1 使用中の KX3
出力はほぼ5W出ているが,SWRメータは最小の表示
まず,アンテナエレメントとラジアルからのラインを,KX3に直結し,内蔵のアンテナチューナーを試してみました。
7MHzで,チューナーを作動させると,リグの表示で,SWR1.6まで下がりますが,それ以上は下がりません。
ちょっと高めではあるものの,試しに,出力5Wで,CQを出してみたところ,CWで数局(1,2,3,5エリア)と交信できました。
次に,アンテナチューナーを,Elecraft T1 に交換し,試してみたところ,リグのメーターでは,SWRは,1.1とか,1.2程度と思われ,出力5Wでもメータ表示は最小のままです。
こちらの方が良さそうかと思い,CWで,CQを出してみましたが,まったく呼ばれません。
そこで,CQを出している他局をコールしてみると,4アリアの移動局は,1発で取ってくれました。
他方,1エリアの移動局は,コールサインを何度か送ってようやくコピーしてもらえましたので,レポートは,599でしたが,当局の信号は,かなり弱かったものと思われました。
次に,アンテナチューナーを,A1 Clubで頒布されたJA7QIL局手作りのものに変えてみました。
リグのSWRメータの表示では,SWRは落ちるところがあるのですが,チューナーに付いている反射波によって点灯するLEDランプは消えてくれませんし,ランプの明るさが弱くなった部分も見つけられません。取説のとおりに,出力を1W以下に絞ってやってみたり,スイッチの切り替えをしてみたものの,大きな改善はなく,チューナーのLEDでは,整合点が見つけられませんでした。原因は不明です。
そこで,今日のところは,このチューナーのテストを諦め,Elecraft T1 につなぎ替えて,今度は,7MHzのSSBに出てみました。
CQを出したところ,2局(1エリアと7エリア)からコールいただき,それぞれ,59,58QRMとのレポートでした。
その後,交信はしていませんが,一応,T1を使って,ほかのバンドで整合が取れるのか試してみましたが,3.5MHzはだめだったものの,7MHz以上50MHzまで,一応整合できたようでした。
ということで,多少の交信はできましたが,CQの空振りもかなり多く,釣り竿アンテナだとこんなものなのか,それとも,移動地が東京都大田区という,珍しくない土地だったためか,それとも,コンディションの問題か,そのあたりはよくわかりませんでしたが,印象的にはどうも電波があまり飛んでいないのではないかと感じました。
その原因も,ラジアルの本数や広げ方の問題か,軽量であることを重視して,アルミ針金1.0mmというエレメントにしたのが問題なのか,よくわかりません。
いろいろと試してみればいいのでしょうが,だんだんと暑くなってきたので,早々に引き上げてきてしまいました。
電車+徒歩の移動運用なので,最小限の機材しか持参しておらず,いろいろ試すとなると,機材の運搬がなかなか大変です。自動車で行けるよい移動地があればいいのですが,遠方ですと,いろいろと試してみるには不便です。Home近辺ではなかなか難しそうです。
なんとか,電車・徒歩移動+QPR運用の運用スタイルを確立したいのですが,まだまだ道のりは遠そうです。
交信いただいた各局,どうもありがとうございました。
また聞こえておりましたら,是非とも交信いただきますようお願いします。