Le Cahier de JE1NGI

アマチュア無線局 JE1NGI のCW,コンテスト,アワード,衛星通信,QRP,移動運用などについてのノート(=Cahier カイエ)です。

2019/11

CQ ham radio誌2019年12月号の感想の続きです。

ファーストインプレッションは,「コメット三脚カメラネジ用アルミマストCP-035とマルチユースアンテナ取付金具CST-20」です。
近日発売とされています。

カメラネジ用アルミマストは,カメラ用三脚に,カメラの代わりに,このアルミマストを取り付け,アンテナ取付用のアルミマストに使おうというものです。
私は写真撮影が好きなため,移動運用に出かけるときは大抵カメラや三脚を自動車に積んでいます。
特に狙いの撮影対象がないときでも,どんなシャッターチャンスに出会うかわからないためです。
ですから,このカメラ用三脚をアンテナ設置に使えると効率的です。

同種のマストとしては,ラディックスから,RTM-350が発売されており,私も持っています。
DCIM0062
この写真は,カメラ用三脚に,RMT-350を付け,マストの先端に,Vダイポールアンテナ・ラディックスRD-S106を取り付けています。

今回,記事を見ておもしろいと思ったのは,コメットのCP-035は,ポールの上下にカメラネジ用のネジ穴が切ってあり,これを2本連結して,70センチのポールとして使うことができるという点です。
ラディックスのRTM-350が同様の使い方ができるのかどうか定かではありません。
長くして使えるのであれば,一層便利なのではないかと思います。

マルチユースアンテナ取付金具は,L型の金具に様々なサイズの穴が開いたもので,モービルホイップが付けられる穴が開いているほか,例えば,カメラネジに取り付けたり,Uボルトでマストに取り付けたりできるようになっています。
CP-350にモービルホイップを付けようというのであれば,便利な金具であると思います。

ユーザー・レポート「スーパーバッテリブースターMFJ-4416C」は,12Vを13.8Vに昇圧する機器のレポートです。
この昇圧器は非常に便利です。
私は,この昇圧器の旧モデルMFJ-4416Bを使っています。
DSC_0230
通常のバッテリーは,電圧が12Vになっているので,このままでは,13.8Vを要求するリグで定格の出力が出ません。
出力は低くてもいいという割り切りがあり得ますが,リグの動作が不安定になることもあり,13.8Vを要求するリグでは,こうした昇圧器を使うのがいいのです。
そのため,私は,IC-7000Mを移動運用で使うときには,MFJ-4416Bを使っています。
MFJ-4416Cは,4416Bの後継機種だそうです。
記事を見ると,トランジスタをヘビーデューティ仕様に変更,大型ヒートシンクによる放熱効果の上昇,ノイズ対策などが相違点のようです。

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1996年8月に打ち上げられた日本のアマチュア衛星ふじ3号(FO-29)のアナログ系送信機が,2019年7月9日に停波したことは以前記事にしました。
http://je1ngi.blog.jp/archives/1929655.html

その後,JARLは,世界各国から得られたCWテレメトリーの受信レポートを分析するなどした結果,この現象が電源系のトラブルによるもので,その根本原因は,100 万回を超える充放電サイクルによる経時劣化であるとしています。
現在は,太陽電池,バッテリの現況と日陰率の変化を考慮して運用計画を立て運用を継続しており,FO-29のアナログ送信機をオンにする時間をJARLのHPにて公表しています。
大体の傾向としては,土日に送信機をオンにしているようです。
また,トランスポンダーの利用については,一部不安定な面があるものの,JARLでは,「ご利用いただいて差し支えありません。」としています。

設計寿命を大幅に上回っている超長寿衛生ですので,上記のような厳しい状況とはいえ,運用できているのは大変うれしい限りです。
関係各位のご尽力,ご労苦に感謝します。
できれば Via FO-29 でQRVして,ふじ3号の無事を確かめたいところですが,このところ忙しく,運用の時間を確保できず残念です。
引き続きこの衛生が運用できることを祈りたいと思います。

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CQ ham radio誌2019年12月号の感想です。

特集記事は,アマチュア無線再開局の手引きです。
定期的にCQ誌が特集しているカムバックハム向け記事です。
「平成年間のアマチュア無線を取り巻く制度の変化」は,Q and A形式で,再開局の際の疑問点や,以前との免許制度上の相違点などを解説している記事です。
私自身も十数年前にカムバックした者ですが,こういう記事によって,アマチュアのカムバックが増えることを期待したいところです。

この記事の中で興味深いのは,ポータブル表示についてのものです。
移動運用をしていてもポータブルと言っていない場合がありこのことについて書かれています。
ポータブル表示は法的にはどうも必須でないという位置づけのようですが,個人的には,混乱を避けるために用いた方がいいのではないかと感じています。
ただ,運用していると,記念局では,移動運用でもポータブル表示をしてはいけないと言われているという話を聞くこともあります。
このあたりの考え方はなかなか興味深いです。

加えて,記事を見ると,岐阜県中津川市の一部のアマチュア局が2エリアでありながら,0エリアのコールサインを持っていることが紹介されています。
市町村合併の際の影響のようです。
こうした知識を持っていないと,QTHを聞いて,あれっということになってしまいます。
重要な情報と思いました。

「知っていると便利な制度と手続き」では,リモートシャックが取り上げられています。
リモートシャックは,私がいずれやってみたいと思っているものの一つです。
リモートシャックについては,指針として,「3時間以内において速やかに電波の発射を停止できることが確保されているもの」という条件があります。
これって,要するには,操作する場所と,無線設備のがある場所の間が,3時間以内で行けることが必要ということなのですが,この条件との関係で,操作する場所が特定されている必要があるのかどうかという点が以前から気になっています。
例えば,東京の自宅で操作しますのように操作場所が特定している必要があるのか,それとも3時間以内で行ける場所で運用しますというような形で不特定でも申請が通るのかという点です。
これについて明示的に記載したものを見た記憶がなく(意識的に調べたわけではないので,勉強不足というだけなのかもしれませんが・・),以前からとても気になっています。

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まず,いわゆる無線機サンドイッチの天板を取り外し,ケーブル止めを使ってトランク内に引き入れたセパレートケーブルの配線作業を行いました。
20191117_145053TX2s
その際に,リグとアンテナチューナーとの接続を再確認したところ,接続を間違えているのがわかり,正しい配線に修正しました。
また,トランク内に,デジタルインターフェースUSBIF4CW Gen.3を設置することにしているので,インターフェースとリグ(IC-7000MにアンテナチューナーAT-180を接続するとリグ本体のACC端子が塞がってしまうので,実際にはAT-180にあるACC端子に接続)の接続作業を行いました。
キージャックについては,既に製作済みの6.3mm→3.5mm変換ケーブルを接続しました。
アンテナからのケーブルは,デュープレクサを入れることにし,デュープレクサからHF用と144/430MHz用のケーブルを所定の端子に接続し,電源ケーブルをリグに接続しました。
20191117_153018TX2s
以上の配線を確認した上で,無線機サンドイッチの天板を戻しました。

USBIF4CW Gen.3については,天板上にマジックテープを貼り付け,これを使ってトランク内壁面に貼り付けて,トランク内に引き入れたUSBケーブルなどの必要な配線を行いました。
20191117_153602TX2s
なお,パドル接続端子には,プラグの抜き差しをしやすくするため,短い3.5mmステレオ延長ケーブルを接続しました。
デュープレクサも,マジックテープを使って,トランク内壁面に貼り付けました。
20191117_154411TX2s
20191117_154457TX2s

これで無線機周りの配線は終わりました。

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次は,トランク内の配線と無線機サンドイッチの設置作業です。

トヨタ・タンクの場合,このトランクの底板は,上に折り曲げることで,トランク底板の下に若干の小物を入れられるので,折り曲げ部分が少しへこんでいます。
そこで,このへこみに沿って,ケーブルを運転席後部側の壁面付近まで配線しました。
トランク内は薄い布に覆われているので,ケーブルの固定はいずれもマジックテープの堅い方を使いましたが,壁面付近では,1か所だけケーブル止め金具で押さえています。
20191116_142535TX2s

次に,無線機等,つまり,既に製作済みのいわゆる無線機サンドイッチの設置です。
以前記事にしたように,タンクのトランク内には,ラゲッジマットを敷きました。
このラゲッジマット上に無線機サンドイッチをそのまま置くという方法でもよかったのかもしれませんが,走行中にサンドイッチが滑ってトランク内を移動したりしないか心配です。
そこで,サンドイッチを置く場所だけラゲッジマットを切り取り,直接トランクに置くことにしました。
トランクの表面は薄い布に覆われているので,この方法だと,サンドイッチの底面にマジックテープの堅い方を貼り付ければ,トランク内で滑ったりすることはなさそうです。

ラゲッジマットに定規を当ててカッターナイフで切ったところ,きれいに切ることができました。
20191116_145040TX2s
上の写真はラゲッジマットを切り取ったところです。
20191116_145756TX2s
20191116_145809TX2s
上の写真は切り取ったスペースに無線機サンドイッチを置いてみたところです。ぴったりです。かなりよく見ないと切り取ってあることに気づかないのではないかと思います。

無線機サンドイッチの底面にマジックテープの堅い方を貼り付けました。
20191116_145532TX2s
その上で,ラゲッジマットを切り取った場所に無線機サンドイッチを置いてみたところ,滑ったりせず,しっかり置くことができました。
無線機サンドイッチを置いた状態でトランク底板下部の物入れにアクセスすることもできそうです。
20191116_150055TX2s


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